旅情満点! 鉄道旅のススメ
皆さん、旅行をされる際の移動手段はどうされていますか?? マイカー、飛行機、高速バス、はたまた船旅。どれもそれぞれ良さがありますね。
ですが私は断然鉄道旅が好きです。
あまり鉄道使わないよ! って方、私が考える「鉄道旅の魅力」について語らせてください。
・車窓が楽しい!
これが鉄道旅の一番の醍醐味なのではないでしょうか。流れ行く知らない町の景色、緑鮮やかな森、雄大な青い海。その土地を走る列車には、その土地の車窓があります。
バスやマイカーでも景色を楽しめなくは無いです。しかし道路にはどうしても店舗や住居など、人の営みが近接してしまい、あまり風情がありません。また道路自体やそれに付随する構造物、周りを走る車などの視覚的なノイズが多く、車窓の魅力が削がれてしまいます。
飛行機は、景色が面白いのは離着陸のときだけですね。しかも、それを楽しめるのは窓側の席のみ。
船も沖へ出てしまえば海ばかりです。
車窓を楽しみたいなら、断然鉄道旅!
・車内が広い!
移動の快適さで言ったら、列車に分があるのではないでしょうか。シートのグレードにもよりますが、バスや飛行機は一般に座席が窮屈で、トイレに立つにも躊躇してしまいます。
その点鉄道車両は、シートにゆとりがあり、車内の移動もあまり苦になりません。長距離を乗ったときの快適さでは鉄道車両が優位といえるのではないでしょうか。
まあ、混雑した通勤列車などはこの限りでは無いですけどね。
・酒が飲める!
お酒を飲まれる方、旅にお酒があるとより楽しくなりますよね。車窓を肴に飲むビール、たまらなく美味しいものです。駅の売店で買ったお酒を持ち込んでも良いし、足りなければ後述のように車内販売で調達しても良い。
バスはあんまり飲める雰囲気じゃないし、飛行機は保安検査があり飲み物を持ち込みづらいですね。
マイカーは・・・運転手は言わずもがな、同乗者も気を遣って飲めたものではないです。
・自転車が積める!
自転車の旅というのもまた楽しいものです。ですが自転車だけで移動となると、到達できる距離には制限が出てしまいます。
・・・そこで鉄道を併用すれば、さらにその楽しみが広がります!
私も、憧れの北海道やしまなみ海道へ列車で自転車を持ち込み、現地でツーリングを楽しんだものです。
このように、公共交通機関に自転車を持ち込んで移動することを「輪行」と呼びます。
※輪行には、車両を解体または折りたたんで専用の袋に入れる、といったルールがあります。気になる人は調べてみてくださいね
バスでは残念ながら、輪行ができる路線はほとんど無いようです。飛行機では出来なく無いですが、飛行機の手荷物の扱いは乱暴だと聞きます。大事な愛車を預けるのには躊躇してしまいますね。
・路線が分かりやすい!
国土地理院Webサイトより
これ、結構大事だと思うんです。
地図を開くと、必ず鉄道路線が載ってますよね。何線に乗ればどこまで行ける、と直感的に分かります。
ですがバスの路線はあまり載っていない。調べても、なぜか路線の詳しい情報、特に地図にマッピングされた路線図が出てこない。(話が逸れますが、全国のバス会社にはこの辺改善してもらいたいところです。)
・切符を買うのが楽!
JRであれば、みどりの窓口に行けば全国のJR線の切符が買えます。しかも料金はある程度定額です。(これは割引のチャンスが少ない、というデメリットでもあるのですが・・・)
また基本的に、1路線1事業者なので、乗る路線が決まっていれば迷うことはありません。
バスや飛行機は、同一路線が複数社で運行されている例がよくあります。しかもチケットが時価。いつ、どこの会社が安いのか、検索するのも面倒です。
・駅に行けばすぐ乗れる!
駅が近くにあれば、とりあえず切符を買って改札をくぐってホームまでたどり着けば列車に乗れてしまいます。
飛行機の場合、まず空港まで何らかの移動手段をはさまないといけない。そこからさらに広いターミナルを歩かされ、チェックインをし、荷物を預け、保安検査を受け、搭乗を待ち・・・無精者の私には気が狂いそうな関門がいくつも待ち受けています!
船も海沿いまで出る必要がありますね。
・席が取れなくても、自由席車両がある!
指定席がもう満席だ
予定は決めずに、気まぐれに移動したい
やばい、乗るはずだった便が発車してしまった!
列車なら大丈夫です。自由席があります。
一部の速達タイプの新幹線や特急では、全席指定のものもありますが、下位の列車では自由席があるはずです。気ままな旅人には強い味方ですね。
・車内販売が楽しい!
「お弁当にお茶、コーヒー、ビールにおつまみはいかがですかー」
特急電車に乗ると、ワゴンを引いた売り子さんが通路をゆっくりとめぐっていく。
(私のところにはいつ来てくれるのかな)(上手く呼び止められるかな)(何が売っているのかな)
車内販売って、なんかワクワクしませんか。
正直地上店で買ったほうが安いし品揃え良くて便利です。でも、一瞬のタイミングを見計らい、ちょっと勇気を出して売り子さんから駅弁やビールを買う。無事買えたらホッとして、戦利品を楽しむ。そんな非日常に、なんとも風情があるじゃないですか。
ですが残念ながら、最近鉄道の車内販売がかなり減っているようです。鉄道旅行愛好家としては悲しい限り。みんな電車乗ったら車内販売で買ってあげてね。
・その土地の空気を感じられる!
普通列車に顕著ですが、その土地の列車に乗ると、その土地の空気を濃厚に感じられます。にぎやかに談笑する高校生たち、買い物帰りのお母さん方、荷物を抱えた行商のおばあちゃん。
そして彼らが発するその土地の言葉。
鉄道が、地域の生活に密着したインフラだと認識させられる瞬間です。
「旅に出たな」という気にさせてくれます。
・車両が個性的!
ちょっとマニアックな話ですが、せっかく列車に乗るんだから、その車両に注目するのも面白い。
全国各地の鉄道会社が、趣向を凝らした車両を走らせています。俊足と快適シートが自慢のJR西日本、東海の「新快速」、水戸岡鋭治氏デザインのおしゃれ列車が行き交うJR九州、高性能なディーゼル特急が縦横無尽に駆け巡るJR北海道など、各地の事情に合わせた個性的な車両が走っています。
私鉄ではさらに各社の個性が色濃く見られます。それらの文化的背景を調べて、おのおのの路線を利用するのも、また一つの旅の楽しみ方です。
バスや飛行機は、基本的にメーカー設計の機材ばかりなので、運行会社が変わっても変わり映えしないですね。
終わりに
さて、長くなりましたが、ここまで読んでいただいてありがとうございました。多分に私の偏見が入った記事になってしまいましたが、鉄道旅の魅力を少しは知っていただけたでしょうか?
このほかにも、全国に増えてきた観光列車や、青春18きっぷを使った貧乏旅行(下記記事参照)、寝台列車で感じる非日常など、鉄道旅の楽しみを上げるときりがありません。
今まであまり鉄道で旅行をしてこなかったあなた、次の旅には鉄道を使ってみてはいかかですか??
※記事を書いていて気づいたのですが、船旅って鉄道旅に比べてデメリットがあまり無いかもしれません。これから開拓していこうかな